【ドリフト用のタイヤ選び】アジアンタイヤを使ってみる

タイヤは車の性能を大きく変化させるとても重要なパーツのひとつです。
タイヤを使いこなせればドリフト走行は人より一歩、二歩先に上達します。

ドリフト初心者は始めたばかりだと、どのタイヤが自分に合っているのかわからないと悩まれていませんか?

そこでここでは安価で性能もよい、アジアンタイヤ(海外輸入タイヤ)の種類とドリフト走行に使った時の感想をご紹介します。


 

タイヤの選びかた

タイヤを普通の走行に使う場合とドリフトでの使い方は違いがあります。

ドリフト走行ではタイヤを無理矢理に滑らせたり、空転させて走りますので、極端に磨耗しますし、グリップしないほうがよかったり、もっとグリップしたほうがよかったりと、使い方が変わってきます。

ローグリタイヤを使ってみたり、上達してコントロールスピードが上がればハイグリップタイヤに変えるなど、自分のレベルあったものを選ぶようにしましょう。

またドリフトコントロールができるようになっているのに、いつまでもローグリタイヤを使うよりはグレードを上げたほうがさらに面白さが増します。

ここで重要なのは4本すべて同一グレードのタイヤに揃えることです。

ドリフトの定番はフロントだけハイグリップタイヤでリア極端なローグリという組み合わせだと思いがちですが、実はこれはコントロールしにくいです。

フロントがひっかかりになり一気にスピンしやすかったり、いわゆるオツリをもらいやすいです。
前後はワングレード差くらいまでで揃えたほうがよいでしょう。

車の仕様に合わせて、ジワーっと滑りだすようなタイヤバランスにするとよいです。




海外タイヤブランド

ドリフト向きのタイヤを扱っている主な海外タイヤブランドを紹介します。

◆NANKANG〈ナンカン〉

台湾の名門タイヤメーカーです。

◆ATR RADIAL〈エーティーアールラジアル〉

インドネシアのタイヤメーカーです。

◆PINSO〈ピンソ〉

インドネシアのタイヤメーカーです。
ATRが製造したものをOEMで販売しているブランドです。

◆FEDERAL〈フェデラル〉

台湾のタイヤメーカーです。




初級者向きタイヤ

タイヤ一覧表 2018年
クラス メーカー名 グレード 評価(5段階)
標準← →良い
※個人の感想
初級 PINSO
(ピンソ)
PS-91 ドライ★★
ウェット★
耐磨耗★
価格★★★★★
とにかく価格が安いです。17インチ1本でおおよそ3500~4500円。
ものは「ATR SPORT」と同じと思える。
初心者向きで、パワーの無い車にあうと思います。
ATR
(エーティーアール)
SPORT ドライ★★
ウェット★
耐磨耗★
価格★★★★★
熱が入ってもグリップ力は弱いので無理なツッコミはさけて下さい。
耐磨耗性能が弱く、パワーのある車で使うと消しゴムのようになくなり、一瞬でツルツルになってしまいます。
ワンサイズ幅広にして使うことをおすすめします。
ピンソPS-91かこちらか安い方を買うといったぐあいです。
KENDA
(ケンダ)
KR20 KAISER ドライ★★
ウェット★
耐磨耗★
価格★★★★
17インチ1本でおおよそ4000~5000円。
性能面はこのクラスでは特に特筆したものは感じないですが、価格帯が安くてサイズラインナップが豊富なので少しずつ幅広にしたりインチアップしたりで調整できます。
NANKANG
(ナンカン)
NS-2 ドライ★★★
ウェット★
耐磨耗★★
価格★★★★
ドライグリップは高めですが、ウェットになるとグリップ力がかなり落ちます。その差が個人的には扱いにくいと感じます。

※価格はネット販売価格を参考に表示しています。
※価格は輸入状況により変動します。
※価格のサイズは215/45/17を標準に表示しています。
 

中級者向きタイヤ

タイヤ一覧表 2018年
クラス メーカー名 グレード 評価(5段階)
標準← →良い
※個人の感想
中級 FEDERAL
(フェデラル)
SS595 ドライ★★★
ウェット★★★
耐磨耗★★★
価格★★★
17インチ1本でおおよそ7000円~9000円。
グリップ力が高めになります。
ウェットでもグリップ力があり、ドライ時と同じくらいで走れます。
250~300ps程度のパワーの車ならドリフトコントロールがしやすく、磨耗しにくいので、バランスのとれたタイヤだといえます。普段使いでも満足良いです。
NANKANG
(ナンカン)
NS-2R ドライ★★★
ウェット★★
耐磨耗★★★
価格★★★
17インチ1本でおおよそ7000円~9000円。
ナンカンタイヤのハイグリップモデルです。
NS-2より剛性が高くて熱が入りやすいのでサーキット走行では初期からグリップ力が得られます。

※価格はネット販売価格を参考に表示しています。
※価格は輸入状況により変動します。
※価格のサイズは235/40/17を標準に表示しています。
 

上級者向きタイヤ

タイヤ一覧表 2018年
クラス メーカー名 グレード 評価(5段階)
標準← →良い
※個人の感想
上級 FEDERAL
(フェデラル)
595RS-R ドライ★★★★
ウェット★★★
耐磨耗★★★
価格★★
17インチ1本でおおよそ10000円~13000円。
フェデラルタイヤのハイグリップモデルです。
サーキット走行でグリップ力を発揮します。
280ps以上のパワーがある車でスピード感のあるドリフトをするなら、このタイヤが安心して踏んでいけるでしょう。
NANKANG
(ナンカン)
AR-1 ドライ★★★★
ウェット★★★
耐磨耗★★
価格★★
17インチ1本でおおよそ11000円~13000円。
ナンカンタイヤのハイグリップモデルです。
熱が入りやすいので初期からグリップ力が得られます。
サーキット走行に適した安定したグリップ力を発揮します。左右非対称パターンを採用しています。

※価格はネット販売価格を参考に表示しています。
※価格は輸入状況により変動します。
※価格のサイズは235/40/17を標準に表示しています。
 

まとめ

アジアンタイヤはドリフト走行を楽しむのに強い味方になります。

国産タイヤの同グレードと比べればドライグリップとウェットグリップのバランスや耐久性など劣る部分はありますが、ドリフト初心者や中級者には十分な性能を持っています。

その一方、一般走行で使用した場合はおおよそ2年くらい使っているとヒビわれしてる状態を見かけることがあり、アジアンタイヤの全体的に耐久性が弱く摩耗が早いと感じます。
またタイヤウェイトに偏りがあり、組み付け時のバランス取りではウェイトが盛り盛りになる場合があります。

ドリフト用と割りきって使い切るのがよいでしょう。

アジアンタイヤは、中古の製造年月日が古いものを使うよりは、新品を買うことをオススメします。

なんといっても価格が安いので、毎回新品を買って走り込めます。